2020年3月18日 (水)

空いた時間に何をするか

突然の仕事のキャンセル、面談のキャンセル等で、ぽっかりと時間ができたらどうするか。

 そんな時、あらかじめ空いた時間に何をするかを決めておくことを勧めます。たとえば「仕事の効率化」や「仕組づくり」、「新しい取り組み」等をじっくり考える等もいいでしょう。

 あまり考えたことがないという方にまずお勧めするのが「書類やファイル」の整理整頓です。これは今すぐ実行できるし、ファイル・書類の整理・整頓することで「仕事がはかどる」「気持ちがすっきりして仕事に取り組める」等の効果があるからです。

〇仕事へのアクセスタイムを短くする 

 日頃の業務で時間を奪われるのは、書類やファイルを探したりする「アクセスタイム」が長くなっていることがあるからです。

 いざ仕事を取り掛かる時に、ファイルがなかなか見つからず、数分経過する、そのうちにメールやSNSが入ってチェックする、顧客から電話がかかってくる等…。結局、当初取り掛かろうとする仕事が何も進んでいなかった ということがあるからです。

書類やファイルの整理方法は様々ですが、ポイントは2つです。

 ①不要なものやほとんど使わないもの(たとえば1年以上使われていないファイル等)は、思い切って削除するか一つのフォルダー(場所)にまとめて保管する。

 ②必要なものを決められた場所においておく(ルール化しておく)。カテゴリー、使用頻度や時間軸等、一定の判断軸で決まった場所に分ける。

 これらを実施するだけで、アクセスタイムが短くなり、仕事への着手が早くなるでしょう。

2020年3月 5日 (木)

キャッシュフローが命

新型コロナウイルス感染症の影響で多くの企業が影響を受けています。
 私が支援している起業者、中小企業者の中にも「商品・部品が入らないため生産(販売)できない」「成約予定の事業がキャンセル」等、大きく売り上げが減少している事業者もいらっしゃいます

 ある事業者は、コロナウイルスの影響で今後3か月の売上がゼロになる可能性が出てきました。この影響が半年続くと売上が1千円近く減少することが予想されました。
 私から借入れを進めたところ、昨年金融機関から数百万資金調達をしたばかりで「これ以上借り入れはしたくない」と言われましたが、私からは「会社は資金がなくなれば必ず潰れます。今は緊急措置です。借り入れをぜひ実施してください」とお伝えしました。

 幸いにもこの会社は、売上が上昇志向にあり、今後コロナウイルスの影響がなくなれば、取引先から仕事が戻ってくる可能性が十分ありました。また数値的にも借入総残高が「月商の2か月以内」でしたので、即座に金融機関に融資の申し込みを行いました。

 コロナウイルス感染症の関連で「売上が通常より2割以上減少することがほぼ確実」という会社で、①現在の保有資金が月商の3か月以内、②長期借入金の総残高が「月商の4か月以内」、③固定費(人件費・家賃等)の支払いが月商の40%以上を占める等であれば、資金調達を検討し、少なくとも平均月商の4か月、できれば5か月以上を保有しておく必要があると思います。(もし借入予定「後」の借入総残高が月商の6か月を超えそうな場合は、返済期間、金額の調整を検討してください)

 運転資金は人間で言えば血液にあたるものです。資金がなくなれば会社はまちがいなく倒産します。この不測の事態には、ぜひ資金調達を検討してください。
 相談窓口は、現在お取引先の銀行(信用金庫、地銀)、日本政策金融公庫、保証協会がよいと思います。

〇経済産業省
「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

新型コロナウイルス感染症対応緊急資金(大阪府)
http://www.pref.osaka.lg.jp/kinyushien/korona/index.html

2020年2月26日 (水)

新たな起業のカタチ「継業型起業」

事業承継を推進する「全国第三者承継推進協会」の設立セミナーに参加しました。
その中で面白かった話題が一つ。それは「継業型起業」です。私は1年前から事業承継の仕事にも少し関わるようになり、このセミナーに参加しました。

「なぜ、起業支援する人が事業承継」と思われるかもしれませんが、今の起業時の平均年齢は44歳(日本政策金融公庫調べ)、50歳以上の起業者が3割近くを占めています。つまり半数近くの起業者が事業を始めて5年~10年経つと、必然的に事業承継を考えるタイミングがやってくるのです。

 さらに今の全国の中小企業の実態は、経営者の平均年齢が69歳、経営者が65歳以上の中小企業245万社、そのうち127万社が「後継者がいない」のです。これは日本における大きな課題です。

 昨年、ある事業者の第三者承継(身内以外への承継)をお手伝いしました。身内以外に事業承継したいという社長の思いから、当時、立ち上がったばかりの「Batonz(バトンズ)」というシステムを使って、事業の引継ぎ先を探しました。

 その中で私が驚いたのは、問い合わせや面談をした3割近くが、会社員からの問い合わせだったのです。中には一流企業の管理職の方もおられました。動機を尋ねると、後継ぎのいない経営者から事業を譲り受け、新たな事業を起こしたいとのことでした。

 通常、起業するには、商品、設備、資金、人等、準備をして起業に至るというケースがほとんどですが、事業を引き継いで新たな事業を起こす「継業型起業」であれば、従来型の「0から1」を立ち上げる起業に比べて、既存の設備、顧客、従業員等引き継いだうえで、新たな取り組みを始めれるので、準備期間を大幅に短縮することができるメリットがあります。(ただ、既存顧客、従業員からの圧力や、リスク(税務、負債)等を抱えることもあります)

 中小企業の127万社が後継者がいない一方で、会社員の方で経営者になりたいというニーズがあります。今後、サラリーマンにとって、仕事、技術、そして経営者としてやっていく覚悟がある方なら、この「継業型の起業」は、一つのチャンスになると思います。

2020年2月14日 (金)

ビジネスプランコンテストの後

 先日開催された「ビジネスプランコンテスト」の後、成績の良かった方、悪かった方数人から、ご連絡がありました。その際、私からはコンテスト結果と、今後の成功(事業継続)、不成功とは、ほとんど関係ないことを申しました。

 ビジコンで主に評価されることは「現時点の」事業計画の内容(新規性、実現可能性、社会性等)とプレゼンテーション力(人柄、熱意、話し方等)です。

 コンテストで優勝すると、あの人は成功している うまくいっていると思われるかもしれませんが、今後、のビジネスがうまくいくかどうかは、その後の「行動」次第なのです。

 様々なコンテストを見てきたなかで、コンテストの結果の良かった人が、必ずしも成功しているとは限りませんし、良くなかった方でも「実行→修正」を繰り返すことで、すばらしい成果を生み出すことができます。むしろ「いい計画で行動はいまいち」よりも、実行→修正(トライ・アンド・エラー)を繰り返す起業者のほうがうまく行っているのです。

 ビジコンに出る最大の魅力は、賞金よりも、コンテストのプロセスで得た「気づき」や「事業計画の立て方」「説明力」、そして関わってくれた「人脈」です。
 ぜひ、成績の良かった方は、気を緩めることなく、悪かった方も、むしろ悔しさを糧に今後の事業展開に進んでいってほしいと思います。

2020年2月 6日 (木)

経営トップセミナーに参加(中小企業大学校・関西校)



中小企業大学校・関西校の「経営トップセミナー」に参加。

 初日は、元法政大学大学院教授 坂本先生に続き、大和合金株式会社 萩野 源次郎社長の講義、2日目は、未来工業株式会社 山田 雅裕社長の講義とパネルディスカッションが行われました。

 大和合金は、特殊銅合金のメーカーで、現場の溶解炉は1,300度の高温になる厳しい職場でありながら、社員の定着率は非常に高く、80代の社員もおられるそうです。

 社員と家族を大切にする経営で「社員141人がひとつの大きな家族」、「仕事を通じて人間的な成長を目指す」、「社員が誇りと自信を持って家族や友人を勧誘したくなる企業であり続ける」の考えのもと、大学の先生を招いての技術勉強会、人間力を高めるための「致知」勉強会、自社内での一流音楽家のコンサートの開催、家族参加の大研修旅行、家族手当ての大幅な増額、JETプログラムを活用した外国人の全正社員採用等、よくここまで…と思うほど、究極の家族経営を実践されています。

 未来工業は「常に考える」が社是で、社員が常に考えることのできる環境づくり、そしていかに社員に「やる気を持ってもらうか」に尽力されています。

 「一件500円の提案制度」「残業なし」「年間休日135日」、「5年ごとの海外旅行」「報連相禁止」「年功序列」等々。
 特に興味深かったのは「報連相禁止」は、キャンペーンとして報告連絡相談を強制しないという意味で、社員間で普通にコミュニケーションが取れているそうです。また成果主義を取らずに年功序列を貫ぬく理由は、人が人を評価する以上、必ず組織に不平不満が生じ、モチベーションが下がるからとのことです。

 部下に対する命令はせず、常に「説明・説得・納得」を行う等、社員の自主性・やる気を大事にされています。
 両社に共通していることは「人(社員と家族・取引先・地域の人々)を大切にした経営」を徹底していること。これには、感銘を受けました。

2020年1月29日 (水)

プレゼンテーションの最終チェック



第1回創業ビジコン「夢やさかい」の本番直前。
出場者される方々のプレゼンテーションの最終調整を行いました。出場者の方々は、これまで約1か月にわたって、プレゼンの練習を実施してきました。
 プレゼンテーションで最も大切なのは①話の組立・流れ、 次に②声 ③姿勢 ④スピードですが、特に最初の1か月は「話の組立」に、かなり集中して取り組んでもらいました。
 最初のうちは、資料もプレゼンも、うまくいかなかったことが、話の構成・流れを作り、スライド作成、練習を何度か繰り返すうちに当初の内容とは見違えるようになってきました。この後、すぐに本番を迎えますが、ぜひ頑張ってください。

2020年1月19日 (日)

会社が小さい時こそ ミッション・ビジョン

 令和2年1月もすでに後半。起業者の方は関係者への挨拶も終わり、今年「どうやってビジネスを発展させて行くのか」を
考えているのではないでしょうか。
 もし自社の「ミッション」・「ビジョン」をまだ決めていない方は、ぜひこの時期に取り組んではいかがでしょうか。
 私は時々、起業者の方に、会社のミッション・ビジョンについて質問をするのですが、「まだまだ小さい会社なので…」
特に必要を感じない…」等々。いえいえ、組織が小さい時こそ必要で、小さい時こそ、創業者の意志がダイレクトに反映されて
作りやすいのです。
 ミッションやビジョンを作る大きなメリットは、「今の事業の方向」を決めること、そして判断基準や姿勢、行動指針、
さらに「社風」を作っていく基礎となるのです。たとえば、人材採用、取引先の開拓、融資の際、自分の会社が何のために、
何を大切にしている会社なのかを明確にしている会社は、相手からも信頼されます。

ミッションはひとことで、「何のために」この事業をするのか、ビジョンは、会社の目標、あるべき姿。
ミッションは大目標、ビジョンはその布石、小目標と考えるとよいでしょう。

企業のミッションをしっかり持つことで、事業の軸がはっきりとしてきます。ぜひ試してください。

2020年1月 6日 (月)

BI連絡会・ブログ開設とS-Cube・HPのリニューアル

新年あけましておめでとうございます。新年早々、グッドなニュースが2つ。
西日本エリアのビジネスインキュベーション(BI)で構成される「せとうちBI連絡会(セビレ)」のブログが開設。
そして私がIMとし関わっているS-Cube(さかい新事業創造センター)のホームページが全面リニューアル。
以前のHPに比べて、かなり見やすくなりました。
セビレのブログは、滋賀県産業支援プラザの船越さん(セビレ会長、シニアIM)が手作りで制作されました。
ぜひご覧ください。

さかい新事業創造センター(S-Cube)
せとうちBI連絡会(セビレ) 

2019年12月28日 (土)

創業者の資金調達 「地方創生ファンド」

地方創生ファンド」について紹介します。 地方創生ファンドは、株式上場による売却(キャピタルゲイン)を目指すベンチャーキャピタルの投資とは違い、経営権は現経営者に委ね、出口は「会社の自己株式買い取り」によるものです。

 ポイントを説明すると

・会社が株式を発行、ファンド会社(銀行系の投資有限責任組合)が株式を引き受け、会社に直接資金を投入する(資本に計上)
 (ここまでは、従来のファンドと一緒)

・ファンドが引き受けた株式(種類株式)は、議決権制限、取得請求権、拒否権がある。

・議決権制限により、経営権は、現経営者のままである。(重要な意思決定は従来の株主・役員が実施)

・ファンドが議決権を行使するのは、会社解散、M&A、代表取締役の交代、多額の役員報酬支払等、会社運営の根幹を揺るがす決議の時に拒否権を行使することだけ。

・ファンドの出口(資金回収)は、ファンド会社が「取得請求権」を行使したときに会社がファンド保有の株式を買い取る

・ファンドの取得権の行使開始期間は、投資してから3~5年後。株式買取の金額は、投資額の約1.5倍
 (ただしファンドが取得請求権を行使した際に、会社に剰余金がないと買い取ることはできない。会社法の財源規制がある)
   →簡単に説明すると。会社に株式を買い取るだけのお金がないときは、買い取ってはいけない

 最終的に会社が1.5倍の価格で株式を買い取るため、借入金に比べると調達コストはかかりますが、企業にとっては、経営権の心配をすることなく資金を調達でき、かつ借入金のような毎月の返済義務もないため、資金を安定的に使えるというメリットがあります。

 一昨年、インキュベーション入居企業の1社に、このファンドの仕組みを紹介したところ、資金調達をして大変喜ばれました。

 従来ファンドの投資は急成長・株式公開を目指すベンチャー企業向けのものですが、この仕組みであれば、安定成長、小さな会社も十分活用ができます。創業者の資金調達は、ほとんどが融資ですが、今後は、クラウドファンディング、社債(私募債)、そしてファンド等、今後創業者、小企業でも様々な資金調達方法ができる環境が整ってきました。

だいしん創業支援ファンド(地方創生ファンド)

 

2019年12月16日 (月)

創業者交流会「集客」について考える

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創業者交流会がS-Cubeにおいて開催されました。10人の創業者の方が集まり、テーマである「自社(自店)の魅力をお客様に伝えるには」のテーマで、集客について考えました。
 冒頭、私から「商品・サービスの3つの要素」についてレクチャーした後、①自社商品・サービスの「ニーズとウォンツ」、②「モノとコト」、③「キャッチコピー」、④「メッセージの伝達手段」について、参加者同士の意見交換が行われました。参加者の方は、自分でキャッチを書き、話し、意見交換を行うなかで「その言葉はおもしろい!」等、様々な気づきを得られている様子でした。

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