さらば miniマッチ箱 ! 

とうとう「miniマッチ箱」を去る日がやってきた。
平成14年に「マッチ箱」を立ち上げて以来 多くのIMの方をはじめ、起業者、企業、大学、行政関係の方々とお会いさせていただき、勉強させていただきました。
起業支援という立場で、インキュベーション事業、産学連携事業、チャレンジショップ事業の仕事をさせていただいたが、一番勇気をいただき、支援されたのは 実は私自身だったということに気づいています。
3月30日をもって 「miniマッチ箱」を去りますが、本当に入居者・卒箱生の皆様をはじめ、スタッフの皆様、市役所をはじめ行政機関の皆様、JANBOの皆様 その他関係者の皆様のおかげで、無事仕事ができたのだと心の底から感じています。
次の職場で IMとして現場で活動ができるかどうかが未定ですので、ひとまず本ブログへの投稿を中断いたします。

最後に以下のとおり、「miniマッチ箱」に掲げている言葉を掲載して、ひとまず私のマッチ箱での活動を「閉箱」します。

皆様 今まで応援してくれて 本当に 本当にありがとうございます! 深く深く 感謝いたします。

■マッチ箱ビジョン

「起業と起望のマッチ箱 希業と希望のまち たかつき」
 
(わたしたちmini「マッチ箱」スタッフ一同は、起業家に望み(ビジョン)を起こしていただき、 地域のオンリーワン企業(希)を応援し、希望のまちをつくりだします)

■起業 風林火山

「ふれあうこと風の如し つながること林の如し 

            うごくこと火の如し かんがえること山の如し」

(コミュニケーションは「風」のようにさわやかに  ネットワークは、「林」のように水平にかつ 幅広く 仕事は「火」のようなスピードで  ビジネスプランは、「山」のようにじっくりと) 
 
■五つの起業

「起業は気業 顧客に喜業 地域の希業 結果は利業 原点に帰業」

(起業はあなたの気(意志)次第  顧客には、常に喜びを与え  地域にとっては、希(かけがえのない存在)であり 仕事の結果、利益を出し 初心を忘れず常に原点に帰る)

(作:miniマッチ箱 密着火付け人)

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ターニングポイント(振り返り)

~その時は、気づかない小さなきっかけ~

退職を控え、今までの活動を振り返ると、ここまでに いくつかのターニングポイントがあった。
その時は「これがターニングポイントだ」とは、全く気づかないのだが、「小さな出会い」 「小さなきっかけ」が、やがて大きな成果をもたらすのだ ということを 今つくづく 感じている。

私の中で どうしても 忘れられないターニングポイントが一つある。

平成11年11月 初めて 近畿経済産業局に電話をしたときのこと。
私が担当する会合で「産業活力再生特別措置法」の話をしてもらうため、当時の新規事業課に講演の依頼をさせていただいた。

その時 私がかけた電話を受けたのが 係長のM.Uさんだった。恐縮しながら講演の依頼をさせていただいたが、U係長は、親切に「私の上司に講演に行ってもらいましょうか?」とおっしゃっていただいた。

電話の対応があまりにも気さくで、明るい感じを受けたので、思わず「いや U係長! あなたに講師をお願いします。お待ちしております」と図々しくも言ってしまった。

講演が終了し、交流会の席上で U係長と私で起業・新事業関わる意見交換をしたところ、「じゃあ 一度 助成金の申請をしてみて、起業支援してみたら 」とさりげない一言と同時に、当時「新事業開拓支援事業助成金」という制度の紹介を受け、講演会の翌日に助成金の公募要項が送られてきた。
「じゃぁ やってみるか」ということで申請したところ、2年連続で約1千万円の助成金の採択を中小企業総合事業団(現在の中小企業基盤整備機構)から受けた。
この助成金を活用して「起業スクール」を開催したことにより、数多くの起業者が生まれ、、インキュベーション施設開設への大きな礎となったのである。

もし、あの助成金を申請しなければ、現在の「miniマッチ箱」の事業もありえなかったわけである。
あのたった一本の電話が、そして、たまたま私がかけた電話をM.Uさんが受けていただいたことが、今の「miniマッチ箱」やそれに関わるさまざまな事業のきっかけになったわけである。 
後で 近畿経済産業局に出向している市役所の方にこの話をすると「それはよかったですね。M.Uさんはすばらしい方ですよ いい人に偶然 電話しましたね」と

本当に運が良かったのだと思う。いまさらながら 「一期一会」を感じてしまう。

「ターニングポイント(人生の分かれ目)」は ほんの小さなきっかけと、小さな出会いから始まるのだということを実感している
しかもそのターニングポイントに その時は気がつかない。それほど 小さなものである。

"Life is like a box of chocolates.  you never know what you're gonna get."
「人生はチョコレート箱のようなもの。開けてみるまで何が入っているかわからない」
                               映画「フォレストガンプ」一期一会より

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「人」は、感じて動く 理屈で動かない

~「感動」という言葉があっても「理動」という言葉はない~

インキュベーション事業や産学連携事業をやっていると、よく「A社とB社が組めばいい製品ができるのに」「○○大学と連携すれば、面白いことができる」「安い家賃でオフィスを貸せば、起業者がたくさん育つ」などと 言われることがある。
理屈はその通りである。しかし現場に携わる者として、そうそう理屈どおりにことが進むものではない。
あくまでも事業を行うのは「人」である。
もしA社とB社の連携を促進するのであれば、現実にはA社の○○社長とB社の○○社長同士のウマが合わなければ、前に進まないのだ。
A社と○○大学の連携という前に A社○○製造部長○○さんとと○○大学 ○○教授がお互いに信頼関係を結んでいる という状況を作らなければ、絶対に進まないし、信頼関係がないまま進めていけば、必ず形だけに終わり、「会議のための会議」「連携のための連携」に終わってしまう。
事業同士 技術同士 は絶対に連携できない。 すべて血の通った人間同士 感情を持った人間同士が行うのだ。
「よし 一緒にやりましょう」「お互いに力をあわせて頑張りましょう!」という関係が一番大切である。「人は理屈では動かない 感じた通りに動く」 

「人」に気づいてもらうこと そして感じて動いてもらうことを心がける必要がある。そのためには、IM自らが感性を磨き、感じる心を持つことが必要だと思う。

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IMとして こころがけてきたこと

~事業支援より「人」の支援~

IMとして、いままで力を入れてやってきた事業は、 1.インキュベーション「miniマッチ箱」  2.起業家チャレンジショップ  3.産学連携事業 で簡単に要約すると次のとおり

1.インキュベーション施設「miniマッチ箱」
平成14年に高槻市内で初となるインキュベーション施設を平成14年に立ち上げ、現在まで16名の卒業生を送り出してきた。
実施していることは、ごく単純なことの繰り返しで、 ①声かけ・立ち話  ②進捗状況を話し合うインタビュー(月に一回) ③集会と名づけた入居者ミーティング(月に1回)  ④起業家セミナー(月に1回)で、訪問や面談を中心に入居者と頻繁にコミュニケーションをとるように心がけ、起業者が抱える経営上の問題の解決を図る活動を行ってきた。

2.起業家チャレンジショップ事業
インキュベーション施設入居者をはじめ、地元起業者を中心とするメンバーで少数精鋭の「起業家チャレンジショップ実行委員会」を立ち上げ、高槻市内の空き店舗や空きスペースを利用した「起業家チャレンジショップ」を10回実施。
実際に開店へと結びつけたり、取引が成立する事例がたくさん生まれ、また商店街の活性化にも寄与することができた。

3.産学連携事業
地元高槻市の地域資源である「寒天」と「鵜殿の葦(ヨシ)」に着目して、関西大学、平安女学院大学、近畿大学と連携して、共同研究ならびにイベントを実施した。
「寒天」では平安女学院大学と共催で「寒天コンテスト」を開催するなど、寒天の新商品開発やPRを行い、また「鵜殿の葦(よし)」では、現在 葦から作られた和紙「ヨシ紙」を利用して民間事業者とともにその利用使途を開発する一方、大阪TLO、近畿大学とともに、鵜殿の葦から、バイオコークスを開発して、新しい資源燃料としての利用方法を模索してきた。

これらの事業を実施する際に 特に心掛けたことは、

・事業支援より「人」を支援しよう
・組織をつくる際は、やる気のある人、スピードのある人と組もう
・組織をつくる前に すでに実行しよう
・自分が率先してやろう
・わかりやすいことを楽しく実施しよう
・お金をかけずにやろう(本当にお金をかけずにやってきた)
である。

個人に対する支援を基礎として、一人一人とのコミュニケーションを重視し(いい意味での根回し)、目的に賛同できる人を募り、意見交換をしたうえで組織を作り、役割を決め、さらに組織のコミュニケーションがうまく取れるような環境の整備を行ってきたことが、いい結果を生んできたのではないかと思う。

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IMの大きな仕事はまず起業者(個人)への支援をすること

~ 点(個人)の支援から面(組織・事業)の支援へ ~

前回の「組織機構改革のメリーゴーラウンド」について投稿させていただいたが、現状を打破し、成果を挙げる事業や改革を行うのは、まず人(個人)への支援をしっかり実施することだと思う。
わかりやすく言うと まず小さな実績を作り、その実績で周りを説得すること。いきなりホームランを打つのではなく、シングルヒットを重ねることにより、やがて大きな実績を作っていくことである。
個人に対する支援(点)を実施し、その上で事業支援・組織支援(面)への展開をはかる。
こちらの方が、実績(事実)を持って周りを説得しやすく、賛同が得やすいからだ。
すなわち「事実(実績)は人に対する説得力を増す」のだ。
インキュベーション施設を開設した際も、まず「起業スクール」を国の助成金を活用して開催し、実際に起業者を輩出し、その実績を持って、市役所に話をして、インキュベーション事業に結びつけた。
またチャレンジショップにしても、まずインキュベーションの入居者や地元起業者とのコミュニケーションの中から、その要望を受けて実施したものであり、決して最初からその目的で実施したものではない。取り掛かりはどの事業も、ほんの小さなきっかけと 小さな実績を少しずつ積み上げていったものである。
これら小さな実績を積み重ねるうちに、これらの事業に賛同する人を集めて、組織を作る。
この組織が真の意味で事業を推進する組織となる。

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IMは、事業(組織)を支援する前に人を支援する

IMは、事業(組織)を支援する前に人を支援する
その反対が危険な「組織改革のメリーゴーラウンド」だ!

先日 神戸大学大学院の加護野忠男教授が執筆された「組織機構改革のメリーゴーランド」( PRESIDENT(2006.4.17掲載)124頁)を読み返してみた。
加護野教授は、「改革」だと評して、むやみやたらに○○委員会 ○○評議会などを作り、人々を疲弊させていく現象を「組織機構改革のメリーゴーランド」と呼んでいるが、私も全く同感だ。

同教授はこのような組織改革を行う理由として
・組織改革は簡単に実行できそうに見える。
・現場を知らなくても素人でもできる(素人だからこそできる)
・何か手を打っているという弁解ができる

やたらパフォーマンスが好きな人ほど組織改革や駒を動かすような人事異動をしたがる。
本当に自分が責任を負う覚悟で、問題解決にあたる人は決してこんなことはしない。
自ら現状認識につとめ、原因を探り、問題解決策を提案し、目標を設定し、戦略を立案することに力を注ぐからだ。
これらのことを実行するのは非常に手間がかかり、大変なことだし、責任もかかる そして外部に対するPR度も欠ける。
しかし問題解決のために「○○検討委員会を立ち上げました」、「○○実行委員会を立ち上げました」ということは非常に簡単だし、問題解決能力がなくても また もし失敗に終わっても、「一生懸命やったのだからしょうがない」「これだけの優秀な人を集めた○○委員会を作ってもできなかった」で済んでしまう。
しかもこのような形だけの形骸化した組織を作り、その○○会の席上で挨拶することが自分の仕事だと思っている。(決して○○委員会を作ることを批判しているのではない 実行可能な「動くチーム」を作ったうえで、○○委員会を作ることは、ある意味「お墨付き」を与えることになり、チームのモチベーションを上げることにつながることもある)
「みんなで協議していい街を作りましょう」とか「○○と連携した取り組みをしよう」「お互いの良さを出し合いましょう」といった具体性のない 誰もが知っている「公の理屈」を述べるだけだ。しかもその結果、多くの白けた人々を生み出し、結果的にいい目をしたのは、コンサルタント会社だけという結果にもなる

私は、インキュベーションマネージャーのみならず、プロジェクトを推進するリーダーは、決してこんなことを行ってはならないと思う。

さらに教授はこのような組織改革を行う弊害として
・心ある人を疲弊させ、多くの人々を白けさせてしまう。
・本質的な問題から目をそらせ、無駄なことを真剣に実行できる人々を出世させていく
などを述べられている。

このような意味のない形だけの組織を作ってしまうと、本当にやる気を持って仕事に臨む人のモチベーションを下げ、しらけを生み、どうしようもない評論家を生み、あきらめのムードが漂う。

非常に危険な状態に陥る。しかもそれに自ら気づいているかどうかはわからない。
「むやみに作る組織」、「組織を維持するための組織」、「体裁を整えるための組織」 「責任逃れをするための組織」 一体組織はなんのためにあるのかということを今一度考えていかなければならないと思う。
人を生かす組織ならいいのだが、ただの無責任体質を作っているだけに過ぎない組織を作ってしまうこと。これは非常に危険であると思う。

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西条産業情報支援センター(愛媛県西条市)へ訪問

P1000303    3月末の退職を控え、挨拶のために、愛媛県西条市「㈱西条産業情報支援センター」を訪問させていただいた。
思えば、5年前にJANBO主催 IM養成研修の研修生として、OJT研修をこのセンターで受講させていただいて以来、この街には、年3回程度のペースで訪問させていただいており、今振り返れば、この街に訪れたことがひとつの大きなターニングポイントだったと思っている。
高槻市役所のM氏とともに訪れた際、地域振興や日本の未来について3時間以上にもわたって熱くレクチャーしてくださった伊藤社長(市長)をはじめ、「思ったら、まず始めること、失敗を恐れるな」と叱咤激励してくださった津田ジェネラルマネージャー、西条市の農水産物、加工食品を高槻市内のスーパー「ミートモリタ屋」への橋渡しに日々努力していただき、スーパーの役員、社員の田植えや稲刈りの手配してくださった越智さんをはじめ、いつも親切にしてくださった西条市役所の方々には、大変感謝している。
この日も、西条市役所、支援センター、企業の皆様等 大勢の方々から励ましのお言葉をいただき、元気をもらって帰ってきた。

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miniマッチ箱に来たら「アロマ」で、集中力アップ!

P1000302 2月に入居されたばかりの浮野さんから 「アロマ」をご提供いただいた。
miniマッチ箱からの要望は、ただ一言「仕事の能率がアップする香りをよろしく!」だけだったが、ほのかに集中力がアップしそうな爽やかな香りが漂っている。
この澄んだ香りのアロマが置かれた「miniマッチ箱」で、入居者の方々のビジネスがどんどん発展することを願っている。
「香りに知恵を入れて、香りに売上をこめて」

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マッチ箱を去る日

3月末で、退職することを決め、「miniマッチ箱」のインキュベーションマネージャーを辞めることにした。
思い起こせば、平成14年に初代「マッチ箱」を立ち上げ、その後「得用マッチ箱」そして、「miniマッチ箱」と名称や形を変えて、インキュベーション施設を運営してきたが、多くの起業者の方と出会い。本当にいい仕事をさせてもらったと思っている。

あと残り1ヶ月の勤務だが、精一杯勤めたいと思っている。

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入居審査会開催  miniマッチ箱満室

入居審査会が開催され、お一人入居が決まった。
入居が決まったのは、現役大学生で、今年卒業が決まっているNさん。Webサービス事業を立ち上げたいとのこと。
miniマッチ箱入居審査会の最大の特徴は 開業計画書はシンプル 審査はアットホーム 結果はスピーディである。
分厚い開業計画書もなく、また審査は、入居希望者のプレゼン10分 質疑応答20~30分という極めてシンプルなもので、審査委員の皆様からも大変喜ばれている。

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